観るたびに、キャストの皆さんが役に入りこんでいく・・・
そんな印象の作品でした。
名残惜しいですがこの日が千穐楽。
最後の観劇となりました

『ルドルフ The Last Kiss』
〔原作〕フレデリック・モートン 〔音楽〕フランク・ワイルドホーン
〔脚本・歌詞〕ジャック・マーフィー 〔追加歌詞〕ナン・ナイトン
〔演出〕宮本亜門
出演:井上芳雄 笹本玲奈 知念里奈 香寿たつき 浦井健治
畠中洋 岸祐二 新納慎也 三谷六九 岡幸二郎 壌晴彦 他

今回も
マリーの一途な恋心に、胸がきゅ~ん☆となってしまいました。
ルドルフに出会ったことによって、
恋に夢見る少女から包容力さえ感じさせる大人の女性へと成長していく・・・。
一幕ラストの♪愛してる それだけの
玲奈(笹本)ちゃんの力強い歌声は
心に響き圧巻です

そして、その姿を見守る
ラリッシュの表情が、
なんともいえぬ味わいがあります。
マリーのルドルフに対する真剣な気持ちに驚き、成長に喜びながらも、
2人の恋の行く末を心配し、不安そうになる・・・。
マリーの良き相談相手であり、お姉さん的存在という雰囲気がとても伝わってきます。
二幕のマリーを説得する場面も緊密なやりとりの中にも思いが溢れていて、
とても見応えがありました。
ルドルフの
井上(芳雄)くんは青臭い理想論をかかげる姿が
とてもよくマッチしていました。
そして♪明日への階段でのどこかふっきれた感で民衆の前で歌う姿は
人を惹き付けるオーラーがあり魅力的♪
玲奈ちゃんとの息もピッタリで、とても絵になるカップルでした
ファイファー役の
浦井(健治)くんは、見た目の奇抜さにまずビックリですが、
正直、初日を観劇した時点でこの役の存在感があまり感じられなかったのです

しかし、回を重ねるたびに、ルドルフとマリーの恋物語には欠かせない存在なんだなぁと思えてきました。
幕開きとラスト、2人の心中場面の絵画的な美しさも捨てがたいのですが、
そのあと、ファイファーの歌とともに舞い散る羽(?)の美しさ。
儚くもあり、もの悲しいなんともいえない余韻を感じさせられます。
彼が存在することで、ルドルフとマリーの悲劇的な最期が
美しい恋物語へと昇華された印象を持ちました。
♪愛してる それだけを始めとし、ミュージカル・ナンバーも私好みでしたので、
CD化を熱望しております!
東宝さんどうかよろしくお願いしま~す(ぺこり)
そして、カーテンコールでもチラッと要望がでていましたが、
ぜひっ、このキャストで再演をして欲しいですっ!!
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テーマ:観劇 - ジャンル:学問・文化・芸術